ブルーゾーンの長寿者とリーダーに求められるスキルとの深い関係とは?

ブルーゾーンの長寿者とリーダーに求められるスキルとの深い関係とは? リーダーの言葉の力

 

ある大企業からのご依頼で、健康に関する講演をすることになりました。

企業だとストレスが健康を害することもあるということで、身体の話だけでなく心の健康に関しても言及して欲しいそうです。

 

そこで今回は世界的に長寿で健康な老人が多い地区、いわゆるブルーゾーンの人たちはなぜ健康で長生きできているのか、という理由とビジネスについての関係について解説します。

 

平均寿命-健康寿命=不健康な人生の期間

厚生労働省がストレスチェックテストを義務化してから心身の健康が注目されているようです。

「それからロコモについてもお話していただけますか」とも言われました。

 

身体のどこかの不具合のために立つ、歩くなど移動するための機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ、和名:運動器症候群)」と2007年に日本整形外科学会が名付けたそうです。

筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器の機能が低下している状態ですから、進行すると日常生活にも支障が生じて、要介護の可能性が高まります。

 

2016年のWHOの発表では、日本人女性の平均寿命が初めて香港に抜かれましたが、それでも男女合わせると83.7歳で世界一です。

 

しかし喜んでばかりはいられません。

そのWHOも、2000年に健康寿命の概念を打ち出し、昨年の日本は74.9歳であると発表しました。

 

平均寿命と健康寿命の間に8.8歳の差があります。

8年10か月近いこの差は、何を意味しているのでしょう。

 

厚生労働省の記述をそのまま引用すると「平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味します。

平均寿命と健康寿命(日常生活に制限のない期間)の差は、平成22年で、男性9.13年、女性12.68年となっています。」と書いてあります。

 

寝たきりを含む不健康な期間が、こんなに長いと言うのです。

 

元気な長寿者が住む地区、『ブルーゾーン』とは?

そんなある日、テレビで健康に関する番組(腸を知って身体のお悩み解決SP 9月6日フジテレビ放送)を観ていたら、イタリアのサルデーニャ島の103歳のジュリオさんが自転車に乗っている姿が映し出されました。

今も自分で立ち、歩き、畑仕事をし、颯爽と自転車を乗りこなしているということは、ロコモではないし不健康でもない。

 

そんな元気な100歳越えのお年寄りが、その街にはたくさんいらっしゃると言うのです。

 

番組では、この地方を100歳以上の長寿者(センテナリアン=百寿者)が局地的に多い地域「ブルーゾーン」のひとつであると紹介しました。

 

すぐに調べてみると、探検家でもありテレビのキャスターをされているダン・ビュイトナー氏が、世界地図上の元気な80歳以上のお年寄りが住んでいる地域に青のインクで印をつけたことからブルーゾーンと言われるようになったそうです。

現在では、サルデーニャ島(イタリア)、イカリア島(ギリシャ)、沖縄(日本)、ニコヤ(コスタリカ)、ロマリンダ(アメリカ)の5つの地域を指しています。

 

ダン・ビュイトナー氏の著書『ザ・ブルー・ゾーン』は、邦訳もされています。

それによると、それらの地域には、共通しているいくつかの要因があり、それが長寿の秘密なのではないかと仮説を立て徹底的な調査が行われたそうです。

 

この本の中では、それぞれの地域の百寿者へのインタビューから長寿の秘訣と思える特徴を細かく紹介したうえで、全ての地域に共通していた9つの要因を紹介しています。

  1. 適度な運動を続けること
  2. 腹八分で摂取カロリーを抑えること
  3. 植物性食品を食べること
  4. 適度に赤ワインを飲むこと
  5. はっきりした目的意識を持つこと
  6. 人生をスローダウンすること
  7. 信仰心を持つこと
  8. 家族を最優先にすること
  9. 人とつながること

 

この本に登場するミネソタ大学のライトル博士によると、上記の全てを同時に行おうとしなくても、まずは3つぐらいから、しかも取り組みやすいことから始めることを奨励しています。

また継続のためには、家族や友人と取り組むようにして、自分の習慣が良い方向に改善できたら自分を褒めることが大事だとも書いています。

 

しかし、この上の9つの要因を日ごろから意識して実践できている人は、日本には沖縄に住む人以外、非常に少ないのではないでしょうか?

普段の仕事を中心とした生活を送る人には、なかなか難しいものばかりです。

 

特に仕事に忙殺される人ほど、

  • 運動をする時間がない
  • 暴飲暴食してしまう
  • 人生の目的を探す時間がない
  • 起きて会社に行って帰る日々
  • 家族との会話も少なく
  • 仕事で出会う人以外の人との付き合いがない

といった毎日ではないでしょうか。

 

しかし、放送を見ていて印象に残ったのは、百寿者の皆さんがとても明るくポジティブで良く笑うことです。

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以前、上の記事でもご紹介したように、笑うことで血糖値の上昇を抑制、ストレスの解消など肉体的にポジティブなメリットがあることをお伝えしました。

ブルーゾーンに住む百寿者のみなさんのように笑うことで健康面に効果があることは間違いなさそうです。

 

また、たくさんの子供や孫に囲まれて毎日、家族と一緒に夕食を食べるジュリオ爺さんも、良く話し、良く笑っていました。

家族たちは、何回聞かされたか分からないその話を今日も大笑いをしながら聴いているのです。

 

歳を取るほどどうしても同じ話をしてしまいがちですが、それに対して『またその話?!』、『もう何回も聞いてるよ!』というのが私たちがよく目にする一般的な反応だと思います。

しかし、ブルーゾーンの長寿者の話を聴く家族の反応はそうではないようです。

 

つまり、話の聴き方、いわゆる『傾聴力』が相手の健康に影響を与えるということです。

[clink url=”https://team-miracle.com/listening/”]

 

笑い傾聴力もビジネスリーダーに必要なスキルであるというお話をしましたが、チームメンバーや仲間の健康に留意する意味でも、リーダーにとって笑いや傾聴力といったスキルはますます必要なスキルであると言えます。

 

健康に長生きしましょう!

実はブルーゾーンの中には、あまりお酒を飲まない地域もありました。

しかし、今回ご紹介したサルデーニャ島では、お年寄りも適量のワインを飲みます。

サルデーニャ特産のカンノナウ・ワインは動脈内壁を浄化するフラヴォノイドが多く、ポリフェノールも含んでいるそうです。

 

そして乾杯の時の掛け声は「アケンターノス」と言います。

島中どこでも「アケンターノス」と声を掛けています。

 

「乾杯」は「杯をあげ酒を飲み干すこと」という意味ですが、アケンターノスの意味は「百歳まで生きましょう!」なのだそうです。

サルデーニャの健康な百寿者達は、「私はもう百だけどね!」と素敵な笑顔でワインを飲んでいました。

 

私たちも元気な百歳を目指しましょう!

「アケンターノス!」

 

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