愛とは?優しさとは?厳しくても慕われるリーダーが掲げる『鬼手仏心』

愛とは?優しさとは?厳しくても慕われるリーダーが掲げる『鬼手仏心』 リーダーの言葉の力

 

リーダーという立場にいると、チームメンバーに慕われたい、信頼されたいと願う一方で、チームメンバーを教育、指導する際にミスや失敗に目をつぶりがちになってしまったり、明らかに教育しきれていない指導になってしまうことが往々にしてあります。

かといって、厳しいだけでは今の若い人たちはすぐに離れていってしまいます。

 

チームとしての機能を発揮するための指導、教育を実現しながら、メンバーからの信頼を獲得することは本当に不可能なのでしょうか?

しかし、このような指導、教育を実現しているチーム、リーダーは実際に多数存在しています。

 

では、彼らの指導法の根底にはどのような意識があるのでしょうか?

今日は、チーム本来の機能を十分発揮しうる指導、教育を行いながらも、チームが一丸となり慕われるリーダーの条件について考えてみたいと思います。

 

リーダーのゆとりと器の大きさを感じさせる『和顔愛語』

和顔愛語は、仏教からきた言葉です。

その文字の通り、柔和な表情と優しい言葉で接することをさします。

 

『岩波四字熟語辞典』には、

【和顔愛語】わがんあいご:穏やかな顔つきとやさしい言葉遣いのこと。「和顔」は柔和な顔。温顔。「愛語」は愛情のこもった言葉。特に仏教で、菩薩が人々を導くために優しい言葉をかけることを言う。「和顔愛語」は仏教書に見られるが、「和顔」は仏教に限らずふつうに使われる。」

と書かれています。

 

更に調べると和顔愛語は、「無量寿経」にある言葉で、おだやかな笑顔と思いやりのある話し方で人に接することですから、無財の七施〔財がなくてもできる七通りの布施〕の中の二つ、和顔悦色施と言辞施に通じる内容だとされています。

仏教では、布施行のひとつであると考えられているようです。

 

その出典を調べると和顔愛語に続いてもう一つの四字熟語が出てきます。

それが『先意承問』です。

 

「せんいじょうもん」と読み、相手の気持ちを察し、先んじてその人の期待に応えることだそうです。

 

素晴らしい言葉が、何千年も前に書かれていたのですね。

これってそのまま接遇に必要とされる気遣いや気配りを意味しているし、コミュニケーションにもっとも大事な肝の部分をたった四文字の漢字で表しています。

 

機嫌を顔に出すリーダーに人が寄らない理由

アランの『幸福論』の中では、ちょっとイラッとしたことで、表情を曇らせるとそれが他人に伝わり、その人から更に別の人にも連鎖していくさまが、レストランの中の一場面で表されています。

ハラスメントの連鎖も、自分が嫌だと思ったことを、そのまま次に伝えることで起きています。

 

逆に優しい笑顔が連鎖したら、どんなに素敵でしょう。

少しぐらい嫌な事があっても許せる心のゆとりをもって笑顔の波紋を広げましょう。

 

これを読むリーダーの方たちもたくさんの人に指導をする立場です。

和顔愛語、先意承問の精神は、にこやかな顔、優しい言葉で、相手の気持ちを察し、その人の期待に応えようというものです。

 

 

 

優しいからこそ厳しい指導『鬼手仏心』

鬼手仏心は、「きしゅぶっしん」と読みます。

この言葉を座右の銘とされているドクターがたくさんいらっしゃるようですが、ビジネスリーダーの方々にも是非、知って欲しい言葉です。

 

広辞苑では、「外科手術は体を切り開き鬼のように残酷に見えるが、患者を救いたい仏のような慈悲心に基づいているということ」と定義づけられており、日本語大辞典も「医者が手術をするとき、むごくみえるが心は仏のようであること」とほぼ同様の意味が書いてあります。

なるぼど、日本を代表する国語辞典での解説が、お医者さん絡みとは驚きました。

 

あるお寺の境内に野生の鹿が迷い込んだとき、普段は温厚な和尚さんがお弟子さんに「棒や石を使って追い払いなさい」と命じました。

「いつもは生き物に優しくしなさいとおっしゃるのにどうしてですか?」と尋ねると「ここで人は恐ろしいものだと、しつけておかないと、いつかきっと同じことをして捕えられ、ひどい目に遭うかも知れません。」と答えられたそうです。

 

これこそ鬼手仏心です。

棒で追い払ったり、石を投げたりしたらひどい仕打ちをしているように見えますが、実は鹿の将来を想い温かい心を持って追い払ったのです。

 

我々の生活の中でも、成長の過程では、時には心を鬼にして苦言を呈さなければならないことがあります。

子供の躾はもちろん、社会人も誤りを気付いていないときや、意図的にルールを破ったときには、厳しく指導しなければなりません。

 

ビジネスにおける指導や、教育の現場でもこれと同じような事が言えるのではないでしょうか。

 

優しく愛があるからこその指導と対応

明らかに間違ったことをしているのに「いいよ、いいよ。」とごまかしたり、甘やかしたりしていると、後になって本人にとんでもないことが起こります。

そうです。一見して優しそうに見えるその態度も、本質的には逆にひどい仕打ちをしているのです。

 

貴方の大事な人の成功を本気で願うなら、時には鬼のように厳しく、時には仏のように優しく、言うべきことをはっきりしっかり伝えて差し上げて下さいね。

できたらポジティブな言葉で、成功のイメージを描けるように。

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