チームの模範となり率先垂範を示すリーダーは、なぜ○○をやらないのか?

チームの模範となり率先垂範を示すリーダーは、なぜ○○をやらないのか? リーダーの言葉の力

 

 

率先垂範とは、人々の先頭に立って物事を行い、模範を示すと言う意味です。

まさに現場のリーダーの皆さんは、チームメンバー達の前に立って率先垂範をしておられます。

 

同時に、リーダーの最大の責任であり役割は、チームのパフォーマンスを最大化することです。

つまり、リーダーはメンバーの模範となる態度、行動を示すしながら、チームのパフォーマンスを最大化する必要があります。

 

では、リーダーがとるべきは具体的な仕事、業務の進め方を教えるだけでいいのでしょうか?

自分でなくても自分以外の人間であっても、仕事のやり方を教えるだけでいいのでしょうか?

リーダーは、結果を待つだけでいいのでしょうか?

 

決してそうではありません。

今日は、真に率先垂範を示すリーダーがやるべき態度、行動について解説します。

 

やってみせやらせて見せる リーダーの率先垂範(基礎編)

自らが、正しい動きやリズムを見せながら教えるのは、フィジカルなテクニックを人に伝えるには理想的な方法と言えるでしょう。

これはビジネスの世界に限らず、多くのスポーツや格闘技にも当てはまります。

 

どんな難しい動作も、見て真似て、してみて、修正して、繰り返して始めて身につきます。

スポーツの動作に限らずダンスの動きなども、非日常的な動作がたくさん含まれているようです。

 

日常的動作である座る、立つ、歩く、走るなどの動きが、一般的な生活の中で反復されて脳の中の記憶痕跡に書き込まれていくと、いつでも再現できる状態になります。

その再現性の高い基本動作が、定着してくるとある程度の応用が効くようになってきます。

 

「歩く」に対して、速く歩く、ゆっくり歩く、坂を登る、坂を下るなどのように。

ここに指導のカギがあります。

 

その歩くと言う基本動作を身につけるために人はどれだけ時間を掛けたでしょう?

親は、自らが二本足で立ち、歩いて見せていました。

 

子どもが初めて立った時も、歩いた時も、心の底から喜び褒め、時には抱きしめていたのではないでしょうか?

 

「うちの赤ん坊はまだ歩けんのか!」なんて怒鳴る人なんていないですよね。

正しいお手本を示して、できるようになるまで励ましながら、手を貸しながら、たまには褒めながら待っていたのではないでしょうか?

それを括目相待と言います。

 

率先垂範を示すリーダーの自律と自制心

脳の中に動作が刷り込まれ、基本的な動きが無意識でできるようになると、自由に変化に対応できるようになります。

ダンスの基本ステップがしっかり「身についている」と、全く新しいパターンでも一度見ただけで再現できるようになるわけです。

 

貴方は、中々思うように仕事を進めることができないチームの仲間にイライラしたことはありませんか?

「何故、こんな簡単な事ができないんだ?」と。

 

実はその心、感情は相手に伝わっています。

率先垂範で大事なのは、相手は動きだけでなく想いも行いも考え方も、全てお手本にするという事なのです。

 

率先垂範をチームに示すうえで留意すべき点は、基本的な動きが無意識でできるようになるまで見守るということです。

 

多くのリーダーはなかなか成果を出さないチームメンバーに対して、『なぜ、こんな簡単なこともできないんだ!』とあからさまに焦りの表情をみせるだけでなく、実際に言葉で問い詰めてしまうことで相手のモチベーションは一気にゼロになります。

そもそも、そんな簡単なことをチームメンバーに再現させてあげることもできない時点で、リーダー失格と言わざるを得ません。

 

やってみせ、やらせてみせ、信頼して、寄り添い、見守ることで人は必ず成長します。

そして、脳の中に動作が刷り込まれ、基本的な動きが無意識でできるようになった時には、そのチームメンバーはあなたの細かい指示やフォローがなくとも、自発的に行動して変化に対応できるようになります。

 

率先垂範を示すリーダーは、何もしない?

チームの仲間や同僚はロボットではありません。

血も心も通った、感情を持つ人間です。

 

自発的、積極的に活躍してもらうようになるには、彼らが『もっと成長したい、もっと貢献したい!』という感情を持たなければ自発的に行動するようになることは決してあり得ません。

 

リーダーとして率先垂範を示すには、自分が誰よりも早く出社し、誰よりも多くの業務をこなし、誰よりも残業することでは決してありません。

誰よりもチームの成長のために、気配り、目配り、心配りができるか。

 

それらを意識して言葉を選び、チームでの対話を重ねていく必要があります。

 

率先垂範を示すリーダーが最も伝えるべきことは?

複数の文の始まりに同じ言葉を繰り返して使うことを首句反復と言います。

それに対して複数の文を同じ言葉で終わらせることを結句反復と言います。

 

詩などでも良く使われる技法ですが、シェイクスピア作品の中や、高村光太郎の文の中にも見かけられます。

同じ言葉で始まったり、終わったりする文が繰り返されることでリズムが良くなると同時に、キーワードとして聴き手や読み手の印象に残るのです。

 

 

 

1980年のレイクプラシッド五輪アメリカ・アイスホッケーチームのハーブ・ブルックス監督のスピーチの中では、「tonight(今夜)」がキーワードとして反復されています。

今夜、この試合で我々が世界一になるのだ!今夜、このチームで伝説を作るんだ」と言う想いが「今夜」を強調し首句として反復したのだと言われています。

 

筆者が、留学をして大学院の講義を受けていた頃、許可を頂いて録音させて頂いていました。

録音をして聞くと講師が繰り返す言葉が耳に残ります。

 

何より当時は黒板に当たるチョークの音が、とてもうるさくて印象的でした。

スライドを使われる講義では、アシスタントへの「次お願いします」の指示の声がやたら気になりました。

「Next, please!」

 

大事ではないチョークの音や、指示の声が、意図せず耳から入ってくるのです。

 

では、あなたの部下や同僚の方たちとの会話では、いかがでしょうか?

 

繰り返されるべきキーワードよりも、無意識な口癖の方が反復されて彼らの印象に残っていませんか?

しかも、それがネガティブなイメージを与えていたら大変です。

 

「次の資料の作成は、ちょっと難しいけど~」

「これ、できない人多いけど~」なんて、言っていませんか?

 

そんな、ネガティブな前置きは一切必要ありません。

そんな、ネガティブな前置きで一切チームはまとまりません。

 

「いいよ!」「素敵!」「大丈夫!」「愉しんでますか~」なんてポジティブな声を掛けられていたら、のってくるし、愉しんで頂けますよね。

まず貴方らしさを出せるキーワードを見つけて、チームのために早速使っていきましょう!

 

そのためにも、まず自分自身のことを知って、自分の中の元気と勇気を引き出す言葉を見つけてみましょう!

 

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