【超重要!】ハイパーレスキューから学ぶ『屠龍技(とりょうのぎ)』の心

【超重要!】ハイパーレスキューから学ぶ『屠龍技(とりゅうのぎ)』の心 リーダーの言葉の力

こんにちは、岩崎です。

本当に凄い一言だな~ってテレビを見ながら、感激した言葉があります。

 

それは、あの東日本大震災が発生してから1週間後、東京消防庁のハイパーレスキューの部隊が、まだ燃え盛る福島第一原発への放水作業から帰還された際のインタビューの中でした。

Kさん
出動命令が発令された時に奥様には何と言われましたか?
という記者の質問に

Kさん
『日本の救世主になって下さい』と一行のメールが来ました。
の回答!

 

思わず息を呑んでしまいました。

 

水素爆発が起こり、世界がその周辺の放射線量に注目をしていたその火災現場に最初に投入されたのが、自衛隊のヘリコプター。

大量の海水をくみ上げ、対象となる建物に散水するのですが、思うような成果が上がらない。

30kmも離れた位置からの中継に国民が釘付けになっていました。

いつ爆発するかわからないあの建屋に、上空からピンポイントで水をかけるのは、至難の業でした。

 

「陸路でこのミッションを遂行できる者はいないのか?」

その問いに手を挙げたのが、東京消防庁の消防救助機動部隊、別名「ハイパーレスキュー隊」でした。

 

彼らは東京消防庁に所属する1万8千人の中から選ばれたまさに「精鋭部隊」。

中越の大地震の時に崖崩れの現場から子供を救出したのも、ニュージーランド大地震の時に日本の代表として日本人専門学校生の救助に駆けつけたのもこの部隊です。

 

この過酷なミッションを達成できるのは、彼らしかいない。

政府も、そして彼ら自身も分かっていました。

 

「命令」が下された瞬間に、現地を想定した訓練を行い、道なき道を進み、現地の近くで最終的な出動命令を待ったそうです。

 

その際に送られた奥様からのメッセージ。

「日本の救世主になって下さい。」

 

それは、自らの感情を抑えた覚悟の一言。

見えない敵との戦いに決死の覚悟で現場に向かう亭主の背中を、力強く後押ししたこの一行は究極の言葉ではないでしょうか?

 

余計な事を一切言わず、して欲しい事だけを述べる。

成功も失敗も、帰還も殉死も触れていません。

 

ただ「どうあって欲しいか!」だけを告げる。

この一言に感激し、絶対に今年の流行語大賞になるべきだと考え、いつか奥様達を表彰したいなんてイメージをし、周りの皆さんに話していました。

 

それは、ある夏の日に実現しました。

 

東京消防庁の心肺蘇生イベントにご協力させて頂いていたご縁で、「ハイパーレスキューの皆さんにお会いしたい!」と言う願いが聞き届けられたのです。

プロレスラーの蝶野正洋さんの皆様方の労をねぎらうスピーチの後、自分が手作りで作った「表彰状」を本部長さんにお渡ししました。

 

『表彰状、日本の救世主の奥様 殿 あなた方の短くわかりやすい素敵な一言が、日本の救世主たちの背中を優しく押しました。よってここにその功績を称え表彰いたします』

その時、本部長さんの目に少し光るものがありました。

「そして全隊員の奥様方に伝えます!」とおっしゃって下さいました。

 

本部の玄関を入った所に、気になる額縁が飾ってありました。

そこには『屠龍技』(とりょうのぎ)と書いてあります。

 

この記事の最上部のヘッダー画像が、本部玄関に飾られていた額縁の写真です。

【超重要!】ハイパーレスキューから学ぶ『屠龍技(とりゅうのぎ)』の心

 

消防司令の富岡さんに教えて頂きました。

 

 

[aside type=”normal”]屠龍技とは、

昔、中国の山奥で龍が暴れ、村人達に害をなした。

一人の青年が、その龍を退治すべく「屠龍技」(龍を倒す技)を身につけるため精進する。

しかし、その後、龍は二度とその村に姿を現さなかったが、その者は、一生精進し続けた…。

[/aside]

 

 

広辞苑で調べてみると、

『屠龍の技』苦労して龍を殺す技を学んだが、龍が存在しなかったので、その技を用いることはなかったという故事から、学んでも実際には役立たない技術

と書いてあります。

 

ところが、機動部隊ではあえてこの言葉を念頭において精進されているそうです。

[aside type=”normal”]龍の出現の有無にかかわらず、屠龍の技を磨く。但し現れたなら一撃のもとにこれを葬る。我々の目指すところである。災害に備えて常に訓練を重ねる。何も無いことと、何もないようにしたこととは天地の差がある。これが、私たち消防、そして六本部機動隊の心得である[/aside]

 

何もないことを祈りながら、有事に備えて日々訓練をし、24時間365日、いつでも出動できるようにしている人達がいる。

日本の救世主達は、自分たちの力が必要のない平和で安全な社会を祈りながらも、常に想定外の有事に備えて精進されているのです。

1000年に一度の大惨事にさえも対応できるように…。

 

「一番怖い人は、誰ですか?」の質問に「もちろん家内です!」と笑顔でこたえられました。

そこは一般家庭といっしょかな(笑)。

 

しかし、その奥様達もまた、有事に備えておられるのかも知れませんね。

いざと言う時に「さあ、行きなさい!」の一言をいうために…。

 

 

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